去年はほぼ素人状態でしたが挑戦してみたら結構簡単にできました!今年は安定してできるようになったので作り方をまとめています。
そもそも「作ってみるか~」ぐらいで始めてみましたが、色々な要因から野菜や肥料系が高騰しているので簡単に作れるし安い(田舎なら多分自分の手間ぐらいしか、かからない)これを情報共有しようとまとめてみました。
ちなみに、今回は好気性(空気が好きな菌)発酵です。嫌気性(空気が嫌いな菌)は放置で楽なのですが、開いてみるまで失敗してるかどうか分かりにくくて個人的には苦手なので…。
何よりもちょっと手間をかけてやることで愛着がわきます笑
そもそもぼかし肥料って何よ?
有機質肥料を施用する前に、微生物である程度まで発酵・分解させたもの
ざっくり言うと生き物の死骸やら排泄物やらを発酵させた物ですね。生ごみコンポストとかで作るやつもコレ。
で、何で米ぬかやら糞やらを直接畑に撒かずにわざわざ発酵させるかというと……
一応そのままでも撒けるは撒けるんですが、一気に分解されることによってアンモニアが発生したり、結構高温になったり、爆増した微生物が窒素を取り込みまくって作物に必要な分まで持って行ったり…ということが起きます。
あとは臭いで虫が寄ってくるので害虫被害にあいやすいという理由もあります。
具体的にはどう作る?
①材料をそろえよう
- もみ殻
- 米ぬか
- 水
- 畑とか庭の土
- 混ぜる入れ物
- 混ぜた後保管する袋か容器
- その他お好みで促進剤
ぼかし肥料はもみ殻と米ぬかじゃなくても作れますが、精米機とかが近くにある場合は無料で手に入るのでお勧めです。何なら米ぬかだけでも作れます。
あと家の畑は粘土質というか、もともと川を埋め立てた土地を農地流用してるようなので、排水性がかなり悪いです。
なので「もみ殻を使う事で物理的にも少し排水性が良くなったらいいなー」という期待もあります。
促進剤というのは要は発酵させるのに使う菌ですね。
土にも付いているのでそれを少しだけ一緒に混ぜちゃえばいいし、何なら土とかなくても一応発酵はします。
ただ、確実にしたい人は入れた方がいいと思います。
おススメとしては納豆かカルピス(乳酸菌)、ヨーグルトですね。安価で良性の菌で強い。
ただし、納豆は使うと納豆臭がするので注意です。発酵しきると味噌っぽい香りにはなります。
②材料を混ぜよう
とりあえず米ぬかに水をザバーッと入れました。
米ぬかだけで作るときはこんなに入れないでください!確実に腐ります笑
私はもみ殻も使うのでそっちで調節するつもりでこれだけ入れました。
多分もみ殻に水吸わせてやる方がいいんでしょうが、米ぬかがちょっと水と馴染みにくいのと全もみ殻を入れられるだけの耐水性の容器が無いという理由でこうなりました。
米ぬかともみ殻が乾燥してる状態で混ぜて後から水投入、の方が楽な気はします。
とりあえず揉み込んでみるものの、明らかにやりにくい…。
という事で結局さっきのバケツに若干混ぜたこいつらと追加の水を投入してやりました。水の追加はちょっとづつ…。
パン生地作ったりするときに一気に入れるとやらかしますよね?あれと同じで少しづつ入れて調節してください。
よく言われる水加減が「握るとまとまりが出るくらい」「強く握った時に水が出るか出ないか」と言われています。
何なら少し水少な目でもいいかもしれません。発酵に少し時間はかかりますが、腐るリスクが減るので。
写真は少し水気が多い気がします。私は面倒だったので、このまま袋に少しづつ入れて乾燥したもみ殻もちょいちょい入れて何となくで調整しました。
こんな感じで余っている肥料袋や土を買った時の袋に入れて放置!
その後は1日1回ぐらいスコップ等で混ぜてやればOKです。いい感じに発酵してくると結構温度が上がって手を入れられなくなったりしますので。
混ぜる理由としては「好気性発酵」を促したいのでフレッシュな空気を1日1回入れてやろうという事です。
その時に上手く行っているかも暖かさや匂いで分かりますので。米ぬかでやった場合、上手く行くと甘い匂いがします。失敗していると明らかに腐った感じの臭いになります。
その場合は多分水分が多いか、上手く空気が行っていないのが原因だと思いますのでもみ殻を追加したり少し直射日光に当てて乾燥させるか、下まで混ぜたりもう少し小さい入れ物に移し替えてそもそも混ぜやすくするか、といった対応がいいと思います。
③混ぜつつ様子を見よう
2日目
菌が元気になってきたのか袋を開けると少し暖かく、白いカビがポツポツと…。この写真だとちょっと分かりにくいかな?中央の白いモヤモヤですね。
カビがあるとイメージ的に「えっ…」ってなる人も多いと思いますが、むしろこの白いカビは良い奴です。こいつをどんどん増やしていきましょう。
5日目
少しイヤーな臭いが…。袋は良い感じに暖かさをキープしていますが、やっぱり水多かったか…。
という事で追加のもみ殻で水分調整&袋の口曲げずにがっつり開けて空気を取り込みやすくしたり若干の水分蒸発に期待!
どうなるかは様子見ですね。
6日目
口を開けていたのが功を奏したようで、臭いが戻りました。
通気性をある程度確保しつつ覆った方が熱が逃げなくて発酵は進みやすいのですが、今回は基本口を開けっ放しにして、水分が減ったら追加という形にします。
上にゴザだとか不織布だとかを被せるとそれなりに保温して空気も通してくれるんですが、ちょうどいい大きさのものが手元になかったので無しで行きます。
7日目
乾きすぎる事もなく、温度も良い感じにホカホカしてますが匂いに引き寄せられて虫がちょろちょろ…。
木酢液やハッカ油を追加すると虫よけになるのでお勧めです。
個人的にはハッカ油が安いし他にも色々使い道があるで好きです。
9日目
水分まぁまぁ残っているものの、温度が下がってきたので多分発酵が完了してきたかな?
天気があまりよくないので晴れるまで腐らないように注意しながら放置します。
10日目
良い感じに晴れたので天日干しします。気温も高めだったので一日で乾きました。
注意点としてはたまーに様子みて下さい。上側は乾いてるけど下側が湿ったままの事があるので、その際は混ぜて全体が乾くようにします。
また、量が多いと匂いが漂いますので乾かす場所や時間帯は注意してください。近所トラブルの元ですので。
しっかり乾燥させて、通気性の良い紙袋(米の袋とかが良いかもしれませんね)で保存すれば1年ぐらいは普通に保ちます。
まとめや反省点
1週間とちょっとでできました!やることも最初に仕込みをしておけば、後は1日1回ざっくり混ぜればOK!
水分量にだけ気を付ければ基本的には簡単にできると思います。
割とバランスのいい肥料ではあると思いますが、もみ殻ぼかしは割とゆっくり効くタイプなので元肥として使ったり、他の肥料と混ぜて使うのがいいと思います。
反省点としては
- 一番最初のもみ殻と米ぬか混ぜるのは水分無しの方が楽。
- 容器(袋)が大きすぎたせいで混ぜにくい。小分けにしといた方が袋の口持って全体をガサガサするだけで済んだかも。
- 袋が大きすぎて上の方は良い感じに発酵が進むけど、下の方に空気が行きにくく腐りかけた。
- 簡単にできるんだから一回でこんなに大量に作らない方がスペース的にもよかった。
といったところでしょうか。
はい、どう見ても私のめんどくさがりが全ての原因ですね笑
とはいえ、非常に楽にローコストででき、ちょっとした理科の実験のようで楽しいので興味のある方は作ってみる事をおススメします!
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